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金にまつわる話
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米国のセレブで、ティーンのアイドル、パリス・ヒルトンさん(26)が、刑務所に収監された。これで大幅なイメージダウン……かと思えば、どうも逆らしい。米国では今、キレイで、金持ちで、法律も常識も無視するパリスさんら「バッド・ガール」がティーンの女の子たちに大人気。彼女たちはなぜ注目されるのか?【ロサンゼルス國枝すみれ、太田阿利佐】
 パリスさんや歌手のブリトニー・スピアーズさん(25)、女優で歌手のリンジー・ローハンさん(20)など、最近の米国のティーンのアイドルの共通点は「ビッチ(意地悪で、高慢、ふしだらな悪女)」であることだ。ニューズウィーク誌によると、パリスさん、ブリトニーさん、リンジーさんの3人は「ブリット・パック」と呼ばれ、「男の子より女の子に大人気」だ。
 ヒルトン・ホテル創業者一族で、有名なパーティーガール(パーティー好きの女性)だったパリスさんが“超”有名になったのは、03年に元恋人とのセックスビデオがインターネットに流出した事件だ。その直後、歌手、ライオネル・リッチーさんの養女で、幼なじみのニコール・リッチーさん(24)さんと農家で生活する連続テレビ番組「シンプル・ライフ」に出演。セレブな女の子2人が、携帯電話なし、カードなしに悪戦苦闘しつつ、田舎町で傍若無人に振舞う姿が若者にウケて、人気に火がついた。
 昨年9月には、飲酒運転で逮捕された。その後の免許停止中に運転を繰り返したとして45日間の禁固刑を言い渡され、3日夜、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊の女性刑務所に収監された。実際の刑期は23日間に短縮される見通し。収監前、パリスさんはウェブサイトでシュワルツェネッガー州知事に恩赦を求める署名を呼び掛けたが、恩赦の請求理由は「(私が)つまらない世の中に美と興奮をもたらしているから」だった。
 リンジーさんも先月26日、飲酒運転容疑で逮捕された。車内からはコカインが発見され、現在アルコール依存症のリハビリ施設に2度目の入所中だ。下着を着けずにパーティーに出てパパラッチ(盗撮)されたブリトニーさんは、公式ウェブサイトに「自分を見失っていた。アルコール中毒のリハビリセンターで、人生の底をみた」と書いた。だが告白は大胆なトップレス写真付きだ。

 女性を「性の対象」としてしか見ない男性社会に反発したフェミニズムの時代を経て、現在の米国ポップカルチャーに君臨する女性は、かつてなら「売春婦のような」と言われたような露出度の高い服を着て、パーティーをはしごする。作家のエリアル・リービーさんは著書で、女性自身が性の商品として自分を売り込む「卑わいで、ポルノ化した文化が興隆している」と指摘している。
 10代の普通の女の子がストリッパーの踊りを学び、豊胸手術をする。売春婦と幼児という英語を組み合わせた「プロスティトッド」という造語すら生まれた。ニューズウィーク誌の調査では、米国人の84%が「20~30年前に比べ、ポップ文化のなかでセックスが持つ意味が大きくなった」、77%が「パリスさんら有名人が若者に影響を与え過ぎている」と回答している。
 しかし南カリフォルニア大のカレン・スターンハイマー講師(社会学)は「3人はティーンの目標ではない。(大半の若者は)まねるとしても、ファッションだけだ」と冷静だ。米国の若者は1、2世代前と比較してずっとおとなしくなっているというデータもある。高校生で性交渉を体験した生徒の割合は46.8パーセントで、91年より7ポイント減った。若者の暴力犯罪、麻薬使用、喫煙率も減っている。だがバージニア工科大乱射事件のような事件が起きると「いったいこの世代はどうしたんだ」という議論が起こる。
 同講師は「米国人は若者に愛憎半ばする感情を抱く。若者のような服を着て、若者のように振る舞うくせに、彼らの失敗を厳しく罰する」と言う。さらに、若者でも特に女性の行動に注目し、批判する傾向があるとも分析する。お金があり、わがまま放題のパリスさんらをみて「彼女たちはそんな特権に浴するには値しない」と嫉妬(しっと)しているというわけだ。金持ちの男の素行が悪くても、それほど批判されない。
 メディアの注目が集まれば、ティーンの関心と人気をさらに引き付ける。セックスビデオ流出事件で、マスコミから嘲笑されたパリスさんは、今や女性誌のグラビアを飾るファンション・リーダー。その名前を付けた香水や時計、クラブも登場し、ビジネス的にも成功を納めつつある。3日には、MTV(ニュージックテレビ)主催の映画賞授賞式にゲスト出演し、「怖いけれど、刑を受ける覚悟はできている」とコメントした。
 パリスさんらは日本でもティーンや若い女性に人気だ。
 10代の女の子を対象にした雑誌、「ポップティーン」編集部は「彼女たちは、ちょうど日本でセレブという言葉がはやり出したころから注目され、服やメイクを真似する子は多い。見た目のかわいさ、スタイルのよさ、非日常的な暮らしに単純にあこがれているようだ。生き方などは問題外で、刑務所に入ったからとか、アルコール中毒を理由に人気は変わらないと思う」としている。女性誌「エル・ジャポン」が昨年インターネットで行った調査では、42%が「パリスさんが好き」と回答。「お騒がせ度が普通じゃないし、やっぱりかわいい」「大金持ちでおバカ、整形美人、スキャンダルだらけ、こんなに見ていて楽しい人はいません」「やはりファッションのセンスが素敵!」などの理由が上がった。
 パリスファンで知られる漫画家・エッセイストの辛酸なめ子さん(32)は「日本では喫煙だけで10代のタレントが辞めるほどなのに、パリスさんはセックスビデオが流出しても超然としていた。彼女たちは、豪華なパーティーやセックス、麻薬など普通の女性たちには絶対にできないものを楽しんでいる。人生をなめている感じすらあって、そこが爽快。パリスさんが刑務所に入っても、キレイなままなら人気は変わらない。人気が落ちるとすれば、彼女がやつれたり不幸に見えた時でしょう」と話している。
 一部米メディアはすでに、パリスさんが獄中日記を出版予定だと報じている。バッド・ガールの人気は、まだまだ続きそうだ。

【毎日新聞より】

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